Time is life

毎日笑って過ごします^^

名前は知っているけれど、中身を知らない本の代表

メアリー・シェリー女史作の
「フランケンシュタイン」


世界中の人が名前を知っているけれど
実際に読まれたことがない本の代表

と紹介された書評を見たことがあります。
(^^;;;


死体をつなぎあわせた顔と巨体を持つ、
狂暴な怪物
という映画のイメージが先行。


中には、あの怪物自体が
「フランケンシュタイン」
という名前だと思っている人も。


私が持っている「フランケンシュタイン」本。
1993年発行版。
30年前?! Σ(・ω・ノ)ノ!


復刻版を買ったもようです。
覚えていませんが。



今でも装丁が同じでした^^



今年の夏に娘たちと行った、韓国。


ミュージカル「フランケンシュタイン」
観劇時に、本棚から発掘して再読しました。
韓国へミュージカルを観に行こうツアー④ 「フランケンシュタイン」 - Time is life


ちなみに「フランケンシュタイン」は
怪物を創り上げた科学者の名前で、
怪物はずっと名前のないまま
「怪物」と呼ばれます。


それが、本当に切ない。


彼を創り上げた「親」でもある科学者
ビクター・フランケンシュタインは
彼に対し、最初から恐怖と嫌悪感しか示しません。


そして、「怪物」と呼ばれる彼は
知性と理性を持ち、
逃げ続ける隠遁生活の中で
言葉を覚え、
人々のぬくもりある生活を見、
自身の孤独を知ります。


望みは、ただひとつ。


それを叶えてくれたら、
二度と人の世に姿を見せないと約束する、
と科学者に申し入れますが、、、


この作品、作者が19歳のときに書いたと!


19歳!! Σ(・ω・ノ)ノ!


その創作の発端になったのが
1800年代のスイス、レマン湖ほとりの館。


嵐の夜に、何もすることがなくなり、
当時、館を借りていた詩人のバイロンはじめ
集まっていた5人がそれぞれ
「怖い話」を考えて披露することに。


その時に生まれたのが、この
「フランケンシュタイン」と
「吸血鬼」だったそう。


ゴシックホラーの代表作が
この一夜で2作も誕生?


メンバーが凄すぎたのか、
場の力か。( ゚Д゚)


恐るべし、嵐の夜の館。


ところで、なぜ、今になって
この「フランケンシュタイン」の話題を書いたかというと、


劇団四季「ゴースト&レディ」の配信前に
原作である藤田和日郎氏の「黒博物館」シリーズを読んだからです。
読んで号泣 藤田和日郎「黒博物館スプリンガルド」 - Time is life


シリーズ第3作目が、
まさしく、この「嵐の夜の館」も含む
メアリー・シェリーのお話だったのです!




むっちゃ面白かった!!
\(◎o◎)/!


全6巻、一気読みしました。
まったく長さを感じさせず。


遠い、創作上の人物のようだった
メアリー・シェリーが
血肉の通った1人の女性として認識できました。


そして、彼女とともに戦う「怪物」を
彼女はフランケンシュタイン博士と違って
見捨てたりはしなかった。


藤田和日郎氏、男性なのですが、
女性視点のような展開。
泣きました。


良作をありがとうございましたm(_ _)m


しばらく余韻に浸らせていただきます。



秋の空。



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m