人生と重ねる 松永K三蔵「バリ山行」
芥川賞を受賞した松永K三蔵氏の「バリ山行」。
タイトルの「バリ」は、
インドネシアのバリ島のことではなく、
「バリエーション」の略語とのことで、
バリ山行 = バリエーション山行
通常の登山道ではない道を行く登山とのこと。
そのバリ山行と人生が重なる、
という書評を読み、手にとってみました。
前職をリストラされた主人公。
仕事内容ではなく「人づきあい」で
首を切られた、と推測しています。
同じ轍を踏まぬよう、
転職先では意識的に同僚と交わり
登山をするグループにも入ります。
その中で、職場でも浮いた存在の同僚が
「バリ山行」をしていると知り、
同僚への興味もあって同行を願いでますが、、、
登山と人生。
今までも同じテーマで書かれた作品は多いと思いますが、
「バリ」というのが現代的かと。
正規ルートを外れることに対する興味と非難
道なき道を行く高揚と恐怖
「道連れ」がいるか、いないか
どれも現代人たちが抱える問題を内包し
会社の行く末とともに
主人公たちがどうなってしまうのか
最後まで分からないのも現実と同じ。
複雑化した社会で
人との付き合い、距離感は大きな課題でしょう。
その中で
「自分だけの道」をどう見つけ歩いていくか。
ラストが胸にしみました。
先日、娘Bがめでたく25歳に^^
娘Aから妹へのプレゼントは
Bの大好きなリンツのチョコレート。
マスコットは撮影用の小道具です。
チョコレートの他にプロテインバー、
カルシウム入りバーもあげていました。
これも現代ならではのプレゼントかな。
(^^;;;
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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