朝倉かすみ「にぎやかな落日」
83歳女性のリアルな生活、
という触れ込みを目にし
読んでみました。
主人公は、北海道石狩市で1人暮らしをしている
83歳のおもち(本名もち子)さん。
連作短編を1つずつ辿っていくうちに
彼女の日常や家族たち、人間関係、
いままで歩んできた人生などが
ぽつりぽつりと分かってきます。
おもちさん、
ひどい風邪をひいたあと一気に老化が進み
色々なことがぼんやりしたり
分からなくなったり
忘れたりで
気づいたら、「要介護2」の身となり、
物語の途中で施設入所が決まります。
うんうん、としたり顔で頷いていても
実は、なにを言われているか
さっぱり分かっていないとか
糖尿病で食事を制限されているのに
大好きなアイスを食べては
「おやつなんて食べたことない」と言い張るとか。
あるわー
というか、自分もなりそー
というか。(;´∀`)
いろいろ我が道を行きながらも、
綺麗なものが好きで
老いてもおシャレを楽しみたく
好みの口紅を娘に無心し、
「今日も幸せ者でした」
と思う主人公。
切なさや諦念を感じさせながらも
ほんわかと優しい物語でした。
娘さんやお嫁さんとの関係も良い。
それでも、おもちさんが、
1人暮らしや施設入所を回避するため
息子夫婦との同居を口にすると
娘さんに言われます。
これ以上、お嫁さんの時間を
お母さんのために割かせたくない。
お嫁さんの時間はお嫁さんのもの。
わたしも、できるかぎりのことはするけれど
自分の時間を丸ごとお母さんに差し出すつもりはない。
仕事との結びつきではない
家族間の介護問題は
時間で区切れない分、
線引きが難しく複雑です。
我が家も親4人が存命のうちに
自分たちが老後に足をつっこみつつある。
表題と同じく「にぎやか」な日々ですが、
私的には、「おだやか」に過ごしたい。
(;´∀`)
友人宅の近くにて。
夕暮れ直前の空。
ここまでお付き合いくださった方
ありがとうございましたm(_ _)m
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