自分の人生をリセットしたいとき 映画と小説 「ある男」
ムラゴン村でも複数の感想を目にした
映画「ある男」。
アマプラで絶賛配信中とか。
「ある男」、元が平野啓一郎さんの小説です。
不慮の事故で亡くなった夫。
その名前、過去、経歴ともが偽りと判明。
未亡人となった妻がツテのある弁護士に
「本当の夫は誰だったのか」
を探してほしいと依頼する物語。
心のひだに染み入ってくる場面も多く、
読めて良かったと思える作品でした。
映画化されたのは知っていましたが、
文章で読む作品という思いが強く
観ようともせずスルーしていました。
が、この度、村での評判を拝見し、
役者さんの顔ぶれを確認。
弁護士 妻夫木聡さん
男 窪田正孝さん
見よ~っと(* ´艸`)♡
感想。
おおむね原作通りでしたが、
時間の制約があるため
小説の中の私の好きな部分は削られていました(^^;;;
それはそう。
本筋に直接関係しているわけではないので。
その直接、本筋とは関係のない(と思われる)
弁護士がお酒を飲みながら音楽に浸るシーンや
亡き夫との思い出を共有する息子が
救いとして「文学を選んだ」と母が気づくシーン。
あるいは、弁護士と妻との間に生まれる緊張感。
弁護士が人生に立ち入ってきた女性に抱く
ほのかな恋情とともに共存する妻への愛情。
徐々に明らかになっていく
「ある男」の過去に散らばる様々な現実。
そういった小さな積み重ねの中で、
「ある男」とは、
亡くなった男性個人だけでなく、
実は、弁護士の投影でもあり、
これをつづる作者でもあり、
引いては自分自身でもあるような
不思議な錯覚を感じとりました。
「ある男」がしたように
捨て身で過去をリセットできない者は、
ささやかな日常の幸福や人との営み、
音楽、文学などの芸術に支えられ、
自分の人生を全うしていくのです。
弁護士役の妻夫木聡さん、
相変わらずの名優ぶり^^
次に原作を読んだら、
きっと弁護士さんは妻夫木さんのお顔に自動変換。
正体不明の男の窪田正孝さんもハマっていました♡
私的に、
窪田正孝=「臨床犯罪学者 火村英生の推理」有栖川有栖先生(* ´艸`)
「臨床犯罪学者 火村英生の推理」
また、観たいなーと思ったら、
「十角館の殺人」で契約したFuluで配信していました!
ギリ、解約前。
駆け込みで一気見しようと思います。
GW、前半の3連休が終わりましたね。
お仕事の方、お疲れ様でしたm(_ _)m
この後、お休みの方々、楽しめますように^^
娘Bのアルバムから。
横浜赤レンガ倉庫前にて。チューリップ。
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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