その気持ちが分からない パガニーニ主題「クロスロード」
GWも半ばに入っております。
10連休という方もいらっしゃれば、
逆に祝祭日も休みなく出勤という方もいらっしゃるかと。
我が家の働き手は全員暦通り。
もう娘たちも大人なので
とくに家族での予定はなく各自フリーで。
私は10日のうち、予定があるのは1日だけ^^
のんびりしよー♡と思っていたのですが、
観劇仲間から、
「もう、やってられないっ!
良かったら付き合ってーっ!!」
と連絡がΣ(・ω・ノ)ノ!
某社で正社員の彼女。
4月の人事異動で残留組になったらしいのですが、
もともとキャパオーバーだった仕事量なのに
異動で戦力1人と頼みの上司を抜かれ、
代わりに配属されてきたのが
心を傷めいているナイーブなお方。
既に1人、ナイーブなお方を抱えている職場で
休みが多くてほぼ戦力外とか。
残った自分と、数年前に配属された若手の2人で
ほとんどの業務を回すことになりそう、と。
なのに!
さらに!!
他部署から新たな仕事がふられてきたそうで、
「異動があるかもしれない」と思い、
まったくノープランだったGW、
「予定を入れて遊んでやるーっ!!」
となったそう。
1日、お付き合いさせていただきました( ̄▽ ̄)
彼女が選んだリフレッシュな半日は、、、
(午前中は、仕事(^^;;;)
銀座の「Book Café & Bar 十誡 」さんで
太宰治モチーフのアフタヌーンティーコース。
ここのアフタヌーンティーは甘すぎず
目にも舌にも豊潤な感動を与えてくれます♡
店内の世界観と雰囲気も完璧!
お茶は種類をかえて飲み放題。
他に、サラダ、ミネストローネが付きました。
続いて、シアタークリエでミュージカル。
「クロスロード 悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ」。
まったく白紙の状態で観劇しました。
ヴァイオリニスト兼作曲家のパガニーニ。
あまりに高度な演奏技術から
「悪魔に魂を売り渡して得たもの」
と言われていたそうですが、
舞台では、本当に悪魔と契約をして
演奏技術と卓越した音楽センスを手に入れます。
パガニーニが演奏する曲すべてを
自分に捧げるよう命じる悪魔役が、中川晃教氏。
歌のうまさが、それこそ悪魔的( ̄▽ ̄)
ちっぽけな人間の欲望を操りつつ、
自身も歌い、踊り、舞台全体を支配。
観ている私も跪いて忠誠を誓いそうに。
アッキー、最高♡\(^o^)/♡
作品は、意外とコミカルで
肩の力を抜いて観る娯楽といった感じでした。
正直、1人でリピートすることはないと思います。
悪魔に魂を売った、パガニーニ。
舞台では、偏屈で高慢な吝嗇家。
お酒とギャンブルに傾倒し、
ヴァイオリンを賭けで負けて取られる始末。
なのに、奏でる音は至高の音色ということで、
同じ時代を生きたベルリオーズに
「なぜ神はお前のような人間に才能を与えたのだ」
と言われる「人としてどうよ」という人物。
史実はどうだったのか、とWikipediaに頼ったら、
パガニーニはやはり独特な方でした(^^;;;
盗作を心配するあまり、
作曲した楽譜はすべて自分で管理し、
オーケストラとの演奏にもパート譜しか渡さず
自身のソロパートは当日聴かせるのみ。
名が売れると演奏のチケット代を高騰させ、
そのチケットも偽物が混じっていないか
自身の目でチェックした逸話が残っていると。
驚いたのが、死の直前に自分が作曲した
ほとんどの楽譜を燃やしてしまった件(@_@;)
まじか。
なんでーっ?!
死んだあとでも、なお
誰にも自分のもの、音の1つでも渡したくなかったということ?
楽しませたり、感動させたり、
あるいは自分自身の何かを残したいと、
まったく思わなかったの?
芸術家なのに!
いや、自分では芸術家と思っていなかったのか?
彼にとって音楽とは生活するための
労働でしかなかったということでしょうか。
現在、残っているパガニーニの曲は
当時の作曲家たちが耳で聴いて
譜面に起こしたものがほとんどだそう。
非凡な方の心境、
凡人の私には理解不能。(--;;;
「Book Café & Bar 十誡」さん。
お店の片隅に、宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」、
新潮文庫の豆本が!
中もちゃんと活字のある「本」でしたーっ!!
ガチャガチャですって。
日本のガチャ、凄すぎ。( ゚Д゚)
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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