韓国へミュージカルを観に行こうツアー④ 「フランケンシュタイン」
いよいよ本場韓国で
オリジナルミュージカル観劇です。
「フランケンシュタイン」、
原作はメアリー・シェリーの古典ですが、
大筋が違っています。
原作では、主人公ビクターは
純粋に「自分の手で生命を作り出したい」
という欲望から怪物を創り出しますが、
韓国舞台版は、幼い頃に母を亡くし
母を蘇らせたいという一念が
生命創造への起点になっています。
母では叶えることができなかった無念を
自分のために死んだ親友を蘇らせることで
昇華しようとし
成功したかに見えましたが、、、。
音域が広く、歌詞は難解な単語の連発、
しかも1曲が長い!
という難度の高い曲が揃い、更に
主要な役者さんたちがまったく性質の違う役を
1人2役演じるという鬼畜な演出。
実力が無いととてもじゃないけど
舞台には立てないと思われる作品です。
日本でも日本キャストで上演されました。
初演を観劇したときには、
中毒性のある曲の数々に鳥肌が立ちました。
あの難曲を滑舌よく歌いきるなんて!
主役が柿澤勇人君と中川晃教君だったのですが、
さすが! と拍手喝采でした。
さて、韓国版です。
公式のCMがYouTubeにあがっていました。
残念ながら歌声なしですが、
おおよその雰囲気は分かるかと。
1分ほどの動画です。
뮤지컬 프랑켄슈타인 (Musical Frankenstein) 10주년 기념 영상
この動画に入る雷鳴、
劇場では客席が震えるほどの迫力でした。
本物の炎が燃え、稲光が走り、雷鳴が轟く。
劇場内、ほとんど体感型アトラクション状態。
凄かったです(◎_◎;)
そして、その大掛かりなセットに負けていない
役者さんたちの圧倒的な声量!
圧巻でした。
ブラボー!\(◎o◎)/!
日本の劇場では女性の観客が大半で
だいたいどこの劇場でも9割は女性客。
劇団四季や人気のあるアイドル系女子出演で
ようやく男女比、男子3:女子7くらいかなー
と感じるのですが、
韓国の「フランケンシュタイン」は男性も多くて
男女比が半々くらいに見えました。
劇中の歓声も凄くて、
ソロが1曲終わるごとに、
うおーーーっ!!!!!
という地鳴りのような歓声と拍手が起こります。
あれがスタンダードだとすると
韓国の俳優さんたち、
日本で公演したら、あまりの静けさに
「え? オレ、失敗してる?
やばい??」
と不安になるのではないかと(^^;;;
またその歓声を受けつつ
流れを止めることもなく
役者さんたちがバンバン歌います。
ミュージカルを観ているというよりも
格闘技か何かの大会を観ているようでした。
演者 vs 観客
火花が散るような緊張感で
男性客が多いのも納得です。
きっと観ていてものすごく楽しめて、
彼女や奥さんの付き添いではなく
自ら観に行きたくなるのではないかと。
残念なことに、
まったくハングル語を解さない我が家。
歌や筋は、日本版のままだったのですが、
演出がまったく違い、
内容は分かるのですが、
細かいセリフのやりとりがさっぱり分からない。
それでも、
歌だけでなく演技も本当にお上手で。
子役も含めその役柄にしか見えません。
またおおむね激しく展開する舞台に
たまに挟まる「静」の場面が心憎いほど効果的。
随所の歌で泣き、
子役が母の遺体と離されるシーンで泣き
怪物が寄る辺なく湖で背を見せるシーンで泣き、
とにかく3人とも久々にこんなに泣いた!
というくらい泣いたのですが、、、
韓国の方々、ほとんど泣いていませんでした。
(耳に届く音や両隣の様子からすると、、、)
しかも、カーテンコールが私たち的に驚愕で
Σ( ̄□ ̄|||)
これが普通なのか?
それとも、もしかしてこの舞台が
韓国の方々的に「たいしたことなかった」のか??
長くなったので、
カーテンコールその他の感想はまた明日。
m(_ _)m
開演直前の舞台。
とにかく何もかもが熱くカッコ良い舞台でした。
素晴らしかったー\(◎o◎)/!
娘、チケ取りどうもありがとう!
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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