日本の植民地支配下にて 韓国「ファンレター」
ミュージカル「ファンレター」を観てきました。
一緒に行った友人ともども、
・韓国発のミュージカル
・日本初演
・主な出演者の名前
予備知識は3つだけという
アバウトな状態での観劇となりました。
「ファンレター」というタイトルから、
ほのぼのとしたイメージを抱いたのですが、
日本に支配されていた韓国が舞台。
ほのぼのさとは真逆の作品でした。
1930年代、日本による朝鮮半島支配下の
京城(現ソウル)にて。
文学を志す孤独な青年が憧れている作家に
「ファンレター」を出します。
差出人の名前は日本名でもある「ヒカル」。
不治の病に侵されていた作家は
手紙の相手を女性と思い込み、
「彼女」との文通だけが生きがいになっていきます。
真実を告げなければと悩む青年と
青年の精神から分裂し、
作家に「傑作」を書かせるため
手紙を出し続けて鼓舞する「ヒカル」。
その間にも、
日本による言論統制は厳しさを増し、
母国語を守り、
母国語で書き続けたいと願う作家たちの
苦闘と苦悩の日々が、、、。
役者さんたちの熱演も相まって
終始、身を切られるような緊迫感でした。
しかも、友人が当ててくれた席が
センターの最前列で。
目の前に役者さんたちが立つ。
(^^;;;
主役の海宝君(文学青年)と浦井君(作家)、
どちらも以前「王家の紋章」で
メンフィス王をWキャストで演じたお2人。
あの時とは、
別人っ!!
いや、当たり前なのですが。
エジプトを統治する美貌の王と
圧政下で苦しむ文学者たちですから。
当たり前と分かっても、
オドオドと自信のない海宝君、
死の淵を覗き込みながらも
「ヒカル」との創作に命を削る浦井君。
自信満々光り輝いていたファラオ感ゼロの
ヨレヨレ、ボロボロのお2人。
凄すぎ。
また青年から分裂した「ヒカル」役
木下晴香ちゃんが、
むっちゃ怖くて!
作家の才能の最後の一滴まで
すべて出させるっ!
それが見たい、読みたい、
もっと書けるはず。
後世に残る傑作が。
彼の才能なら、もっと、もっと、
と鬼気迫る執念。
歌もお芝居もうまい上にあの美しさ。
あまりの迫力に腰が抜けそうになりました。
天晴。
韓国、今年に入って2度行きましたが、
戦争にまつわる施設などには
足を運んでいません。
次に行くときには、
エンタメだけではなく、
そういった場所にも足を運ばねば、
と日本が過去に残した歴史の傷にも
思い至らせてくれる作品でもありました。
しかし、あれを連日、
日によっては2公演。(◎_◎;)
辛すぎる、、、。
日本ミュージカル界の至宝たち、
心身を大切に、と切に願います。
シャンテゴジラスクエア内でランチ。
座席がゴジラの卵型。(* ´艸`)
サラダとパスタ。
パスタ生麺でした。もちもち~
宝石のようなケーキ。
中身はバニラとカシスのムース。
甘さ控えめで美味しかったです^^
友、お誘いありがとーっ\(^o^)/
快晴の日比谷。
暑かった、、、。
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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