普段、観ない舞台のチケットが7000円。それをお付き合いで出せるかどうか、と。
私も同じようなことで悩むことがあったので、お気持ちすごくよく分かりました。

私はコロナ禍で病気が発覚し、治療と生活を見直すため当面仕事から離れる決心をしました。
当然、お給料はいただけません。
旦那君が働いてくれているので、専業主婦という座に収まったわけですが、
その旦那君はリタイア希望者で仕事は辞めて、私の扶養に入ると言っていたオトコ(￣▽￣)
先のことを考えると、気軽に手持ちのお金を使ったり、貯金を崩すなどということはできません。

そして、私の病気は癌です。
余命宣告されたわけではありませんが、そもそも病気でなくてもいずれ人は死ぬので、
今の私の時間は言うなれば、すでに「余命」の段階です。

それまで比較的「良い人」だった私は、声がかかるものに極力応えようとしていました。
期待を裏切らないように。
がっかりさせないように。
優しくて良い人でいられるように。

でも、病気はある意味で良いきっかけになりました。
お掃除の近藤麻理恵さん流にときめかないことは断ろう、と割り切れるようになったのです。

人と付き合うためには時間もお金も使います。(相手によっては気も使う、、、）
断って、その人が嫌な気持ちになり二度と誘ってくれなくなっても、
自分が会いたくなったら誘えばよいし、それも断られたら、それ以上の縁がなかったと思って、今までの楽しい時間をありがとうとお礼を言ってさよならでいいや、と。

またコロナ禍、舞台好きの私に観劇仲間から、いくつか声がかかりました。

劇団員の友人にカンパしたいんだけど、一緒にどう？
劇団がクラウドファンディングを立ち上げました。ご協力を！
コロナで舞台が中止に。でも、私はチケット代を払い戻さない。そういう支援もできるよ！

寄付やカンパも自分でやりくりできる1000円、2000円で出したいと思ったら出しましたが、
最低1万円から、などと指定されたものは「ごめんなさい」とスルーしました。
1万円を見ず知らずの、もっと言えばどう使われるかもわからない先には出せませんでした。
中止になった舞台のチケットはもちろん払い戻してもらい、次の舞台への軍資金にしました。

自分の「余命」がいつまでかわかりませんが、限りある時間もお金も自分にとって最良のものを選択して使っていきたい。それが今の私の心境です。

モコさんのお付き合いでの7000円。
今の私なら、劇団員の方には申し訳ないですがパスです。
お付き合いで劇場まで交通費と時間をかけて行って、チケット代を払って好みの舞台でなかったらがっかりすると思うので。
それだったら、そのお金と時間を使って自分の会いたい人と行きたいところへお出かけしたいです。

娘B、卒業まで所属していた大学の合唱サークルのコンサートへ。
後輩ちゃんたちが素晴らしい歌声を披露してくれたそうで感激して帰ってきました＾＾

ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m