Time is life

毎日笑って過ごします^^

小田雅久仁「残月記」

非常に寡作な作家さんながら、
本が出ると「出たーっ!」
と泣いて飛びつくファンがいると聞きつけ
吉川英治文学新人賞と日本SF大賞をとったという
代表作? を手にとってみました。


残月記
残月記
双葉社
Digital Ebook Purchas


月にまつわる3編の作品が収録され、
先に短編の2編を読了。
「そして月がふりかえる」
「月景石」


確かに、コアなファンがつきそうな
独特の作風と文章です。
読みにくくはないですが、読みやすくもない。
私はハマらないかな?


と思いつつ、「残月記」へ。


「残月記」、近未来の日本が舞台でした。
西日本大震災で未曽有の被害を受けた後、
救国をスローガンに独裁政権が誕生した日本。


その政権下で、人々に忌み嫌われ、
隔離と管理を余儀なくされる「月昴病」という
感染症を発症した人々の生涯が描かれています。


満月になると常人以上の力を発揮し、
暗月期には死に至るほどの衰えに襲われる月昴病。
病に侵され怯えながら、互いを認め合い
愛し合うようになる主人公と恋人が美しいです。


そして!
文章表現が!!
こんなたとえ方、読んだことないっ!
みたいな文章のオンパレード!


ほとんど改行なしの長文が多いのですが、
世界観をつむぐ文章が天晴でした。


先の短編はウダウダ考えながらでしたが、
この作品は途中から完全に没入の一気読み。
ラストは涙腺崩壊。


吉川英治文学新人賞と日本SF大賞。
本屋大賞にもノミネートされていた?
納得の出来映えです。


酔わせていただきました。
小田雅久仁先生、出版関係各位の方々、ありがとうございましたm(_ _)m



旦那君、静岡へ出張でした。
お土産にうなぎパイと、



お野菜! Σ(・ω・ノ)ノ!
仕事先の方にいただいたそう。
嬉しーっ。\(^o^)/♡
ご馳走様です。m(_ _)m



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m