Time is life

毎日笑って過ごします^^

9.11にともなう実話 ミュージカル「カム フロム アウェイ」

ミュージカル界で話題だった作品、
「カム フロム アウェイ」を観に行きました^^


これは2001年9月11日、
アメリカ同時多発テロ事件発生時、
カナダの小さな町で本当に起きた物語です。


人口1万人のカナダの町、ガンガー。
普段、空港に着陸する飛行機はほんの数機という地味な土地柄。
それが、テロの発生でアメリカ空域が封鎖され
行き場を失った飛行機38機が一気に押し寄せることに。
乗客乗員7000人、動物19匹。
受け入れ側のガンガーの人々の奮闘と
訳が分からないうちに見知らぬ土地に下ろされた人々の不安と混乱。
激動の5日間の物語です。


話題になっていたのは作品自体もですが、
100人にのぼる役を12人の役者さんたちだけで演じ分けるということ。
日本キャスト、大劇場で主役を務める方ばかり。
ものすごく豪華な顔ぶれです( ゚Д゚)


さて、どんな舞台になるのかな?


友人2人はすでに観劇済み。
感想には触れず、「観てのお楽しみ」。
私も情報をシャウトし、まっさらな状態で臨みました。


冒頭から、吹き飛ばされました\(◎o◎)/!
主役級の方々12人、
息を合わせるとこんな凄いアンサンブルになっちゃうのーっ!!
という衝撃。
その衝撃から休憩なしノンストップの100分。


役者さんたちほぼ出ずっぱり。
舞台からはける間もなく次々と役をこなします。
ほんの少しの姿勢、脱ぎ着するたった1枚の服や帽子、声色と話すスピード。
全部違う! 全部分かる!!
しかも、私の年齢とともにポンコツ度が増す耳に
畳みかけるテンポで繰り出される台詞の
どれもがクリアに届きます。
「今なんて言ったの?」と全然ならないっ!
その滑舌度満点の合間に挟まれる歌の良いこと。
感動で震えっぱなしでした。


話も良かった。
突然、飛来してきた7000人+19匹は、
国籍、言語、宗教、食べるものもバラバラ。
それをガンガーの人たちは町をあげて受け入れ、
親身になってお世話します。
なぜ、うちが? とか
なぜ、こんな縁もゆかりもない人たちを、とか
なぜ、無関係なのにこんなこと、など一切なし。
自分たちのやれることを考え精一杯する。
それによって、受け入れられる側にも様々なドラマ、葛藤、気づきが生まれます。


ガンガーの人たちの一致団結と、
12人の役者さんたち(+関係者の方々)の一致団結がまじりあい
素晴らしい作品に仕上がっておりました。


終わった瞬間に、劇場中スタンディングオーベーション。
日生劇場60周年だそうで。
ふさわしい舞台だったと思います。


そんな素晴らしい舞台だったのですが、、、
空席がまだあります、、、(--;;;
それも千秋楽でも。


名のある役者さんたちも揃えているので
仕方ない部分はあると思うのですが、
私が今回観た席が最安値の平日A席10000円。
席種はSとAしかなく、Sは平日15000円です。
休日はどちらも+1000円。


20歳以下2000円、25歳以下7500円という席もあったようですが、
数が少なかったのかすでに完売。


空席になってしまうくらいなら
若い人たちのディスカウントチケットを増やしてほしいです。


9.11からすでに23年。
若者にとっては教科書の中の出来事でしょう。
現代にも続く大きな事件でもありますし、
傷つき、不安な人たちを救済する実話は
災害の多い日本に対しても大きなメッセージを与えてくれます。


作品は後世に続いていくと思いますが、
今の日本キャストはきっと「今」だけ。
ミュージカル界が誇る第一線の方々の渾身のパフォーマンス。
ぜひ、若い人たちに生で観ていただきたい!!


と、私が熱く宣伝したおかげで
うちの娘たちはそれぞれお友達と観に行くことに。
頑張れ、日本「カム フロム アウェイ」チーム!
私も、どこかで時間を作ってリピートします!!


関係各位、機会を作ってくれた観劇仲間、ありがとうございましたm(_ _)m



友人にいただきました。和歌山土産^^
「カムフロム」のステッカーは能登地震のチャリティーグッズで売っていました。



パンダ缶の中身。チョコレートでした。
友、ありがとう\(^o^)/



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m