Time is life

毎日笑って過ごします^^

綱島源泉 湯けむりの庄

この春、退職予定の旦那君。
先日、有給消化のため1週間お休みをとりました。


あまりマメではない人。
お休みの日はたいてい家でゴロゴロと
スマホでゲームなどしています。
退職後、ずっとこうだったらヤバいのでは?
娘たちも心配しておりました。


1週間予行練習といったところですが、
本人も意識したのかそれなりに外出していました。


うち3日は私と( ̄▽ ̄)
1日は映画「君たちはどう生きるか」。
あとの2日は街中にある温泉施設へ。
どちらも旦那君からのお誘いでした。


旦那君は温泉が大好き。
本当は宿泊で温泉を考えたと思うのですが、
休むと聞いたのが直前で、
私があちこちに予定を入れており、
「連続で空いている日はございません」状態。


ソロでも行く人ですが、私に遠慮したのか、
以前行ったことのある日帰り温泉施設
「湯けむりの里 綱島源泉 湯けむりの庄」さんへ行こうと。


綱島は、東急東横線沿線上の駅です。
東急新横浜線の「新綱島」駅も昨年できました。
急行も停まる賑わいのある街ですが、
かつては温泉街だったそう。


「湯けむりの庄」さん、
綱島のマンションの間に忽然と建っております。



源泉掛け流し風呂や炭酸風呂など
複数の湯にサウナ完備。
食事処、リラクゼーションルームもあり、
別料金になりますが、ジムや岩盤浴施設も。


平日にもかかわらず混みあっていました( ゚Д゚)
カップル、家族連れ、友人同士らしいグループ、
旅行客らしき外国人グループ、
その中に一定数以上の割合でお1人様。


テレビを備えたリクライニングシートがある
リラクゼーションルームの空席もわずか。


全体的に、シニアよりも若者や中高年が多かったです。
平日休みを利用してなのか、
パソコンOKのデスクなどもあるので
休憩しつつ仕事をしているのか。


私は家から再読本を持ち込みました。
1日め。
有栖川有栖氏「乱鴉の島」。
作家アリスシリーズの中の1冊。孤島モノ。
事件そのものは陰鬱ながら、利発な子供たちと
火村氏と有栖氏のやりとりが軽妙で救われます。



2日め。
多和田葉子氏「献灯使」。
大災厄後の日本が舞台。
生まれてくる新世代はひ弱で、
100歳を超えた昭和平成世代が
かくしゃくと動いて世の中を支えています。


初読のとき、設定は怖いものの、
体は元気なのに心は不安だらけの老人と
体は弱いのに心は軽やかで明るい少年との対比とか、
鎖国政策のために外来語が消え、
様々な形に変容した日本語とか、
とぼけた味わいが面白いと思ったのですが、
再読で、その面白さの裏の底知れない怖さが
じわじわと来ました。
札束も株も金利も輝きを失った時」の
寓話のようなお話、
そのラストに震撼。


他に短編がいくつか入っていますが、
内容はどれも災厄に見舞われた日本が主題で
鋭く刺さる言葉と独特の表現とで
大変恐ろしい行く末を暗示しています。



リラックスしに来たのに、
震えてしまった心を火で落ち着かせました(^^;;;



入館料 大人1名 1540円。
飲食含めて、2名で1日滞在して6000円ほど。
2日で12000円也。


今回は日中に来館して夕方に帰りましたが、
私と旦那君の2人暮らしだったら、
昼過ぎに来館して、お風呂、夕食を済ませ、
リラックスして帰宅し、そのまま寝る!
という方が効率が良いかも( ̄▽ ̄)


とは言え、1人だったら来ないなぁ(^^;;;
貧乏性の私は、
お金をかけて、何もしないという時間を
「こんなことしていて良いのか」と怯えながら過ごしました。


何にせよ、温泉に入って、サウナで整って、
上げ膳据え膳で、読書。


贅沢な時間をありがとう、旦那君&「湯けむりの庄」さんm(_ _)m



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m