観劇納め「天保十二年のシェイクスピア」
暮れも押し迫った今になって
娘Bからチケット救済の打診が。
日生劇場で上演中の
「天保十二年のシェイクスピア」
お友達と観るつもりで2枚とったものの
まずお友達が多忙につきキャンセル。
自分も会社関係で抜けにくい用事が入り
行かれそうないと。
「天保十二年のシェイクスピア」
実は、2020年公演を観劇予定でしたが
私が観劇前にコロナのため中止に。
その後、DVDが発売されたので
そちらを拝見しました。
舞台を日本の天保十二年に置き換え、
シェイクスピア37作品をすべて盛り込んだ
井上ひさし氏原作の音楽劇です。
DVDを観た感想は、
「私の好みではないな」
でした。(^^;;;
下ネタ、男女の絡みが満載な上
これでもか、というぐらい
人が死ぬ。
今回も前回同様、豪華キャストでしたが、
観なくてもいいや、
と思っていた舞台でした。
が、チケットはさばけそうになく、
大好きな役者さんたちが出ているので
空席にするのも忍びない。
娘の救済にもなるので、
行ってきました。
遅れても良ければ合流できる、
という娘Aに付き合ってもらって。
ピカピカの日比谷駅近辺。
人出も凄かったです!
帝国ホテルにはまだクリスマスの名残が。
20分の休憩を挟みましたが、
前半2時間、後半1時間40分という長丁場。
席はセンターブロックながら2階の最奥席。
手を伸ばせば天井に届きそうな場所でした。
が、
さすがでした。
力のある役者さんが揃っているので
後方席でもまったく問題なく迫ってくる
臨場感と緊迫感。
話の筋は変わらないので
正直、私の好みではないのですが
映像では筋だけ追っていたのが、
大掛かりな舞台セットの妙
役者さんたちの丁々発止の掛け合い
体にダイレクトに響く音楽と歌、台詞
4時間、集中が途切れることなく
堪能させていただきました。
とくに、主役の浦井健治君。
前回は悲恋に飛び込む若旦那役でしたが、
今回は、舌先三寸で人々を陥れ、
立身出世をたくらむ極悪人役。
先日観劇した「朧の森に棲む鬼」の松也氏と
同じ役どころです。
歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」 - Time is life
松也氏も頑張っていましたが、
浦井君の悪人ぶりときたら!
1ミリも許したくない
壮絶なまでの憎らしさなのに
色気と、
ふとした隙に心を緩ませる愛嬌がある。
その極悪人に執着される
「2人で1人の女」役の唯月ふうかちゃんも
むちゃくちゃ上手くて!
全然タイプの違う役を
早変わりで見事に演じ分けて天晴。
まったく白紙で観た娘A。
冒頭を見逃しましたが、
「凄かった。
これは一種のショーだね」
うんうん。
映像だけで終わらず、
素晴らしいキャスト陣で
ライブを観られて良かったです^^
2024年の締めくくりにふさわしい舞台になりました。
関係各位の方々、機会を作ってくれた娘、
ありがとうございました\(^o^)/
この後、大阪等の遠征公演とのこと。
無事に完走できますように!
お芝居のオープニングとラストで
♪もしもシェイクスピアがいなかったらぁ~♬
と歌われるのですが、ほんと、
もしもシェイクスピアがいなかったら
このお芝居だけでなく、
「朧の森に棲む鬼」も
私が今、鬼のようにリピートしている
「ロミオとジュリエット」も
映像で、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」 - Time is life
この世に生まれ出でなかった!
文学史も演劇史も音楽史も
全然違うものになりましたね。
たった1人の才能なのに、
改めて、凄すぎ。
( ゚Д゚)
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m




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