木下龍也/岡野大嗣「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」
先日のはるごんほわさんの記事。
リブログさせていただきました。ありがとうございましたm(_ _)m
2人の若き歌人がそれぞれ男子高校生になりきり、7/1~7/7までの7日間を詠んだ歌集とのこと。
面白そうーっ!
はて、でも待てよ。
このタイトルどこかで見たことが、、、
自分では持っていないので、もしやと思って娘Aの本棚を確認すると、、、
ありました\(^o^)/ ラッキー♡
早速、借りて読んでみました( ̄▽ ̄)
はるごんほわさんの記事でも「ミステリーかよ!!」とあり、
本の帯にも「217首のミステリー」とありました。
そういう視点で読み始めなくても、才能あふれる鋭利な歌たちは不穏な言葉に満ちています。
死、わざわい、人肉と人工肉、盗んだ十字架、殺人者、容疑者、懺悔、悲鳴、、、
死の影は濃厚ですが、ふしぎと狂気の影は希薄に感じました。
「7月」という狂ったような暑さの一歩手前、
生まれたての夏の爽やかさをまとった高校生たちの瑞々しい生活や恋心などが、
不吉な言葉のはざまにふと挟まれたりしてドキリとします。
ちなみにタイトルの「玄関の~」は7/5(月)の第1首めです。
2人の歌は、どちらの歌なのか分かるように配置され、
調和せずに独自の世界を展開しながら、奥深いところでしっかりと融合しているようにも見えます。
7日間の出来事が時系列に並べられているわけでもなく、
最終日の7日にいたっては、それぞれの歌人別に傾きの異なる活字があったり、
ひらがなと漢字、合間のスペースに至るまで何らかの意図をもっている様子。
はっきりとした物語、展開、結末はすべて読者の想像次第で、どのようにも解釈できる感じです。
斬新でした!
そして、この短い5・7・5・7・7=31文字で表す世界の底知れなさよ!!
日本語ってなんて素晴らしいのでしょう!!
装丁がまた美しい本で、
カーテンのようなカバーをはずすと、
窓に散った水しぶきが見えるでしょうか?
タイトルすら明記しないこの潔さ。
もう一度カバーをかけて、帯をつけると、
ほれぼれ~
娘Aの感想も聞いてみようっと^^
はるごんほわさん、素晴らしいご本の紹介ありがとうございましたm(_ _)m
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
皆様、良いゴールデンウィークをお過ごしでしょうか?
お仕事の方は、お疲れ様です!!
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