Time is life

毎日笑って過ごします^^

初のタワマン文学 外山薫「息が詰まるようなこの場所で」

ツイッターから火がついたという「タワマン文学」。
その先駆け的作品ということで読んでみました。


息が詰まるようなこの場所で【電子特典付き】
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タワマン = タワーマンション。
住んだことも、住む予定もありませんが、
介護職のときに出入りしていました。


いわゆる低層階、高層階、
最上階にお住いのお客様もいらして眺望は最高。


ただ仕事をする身としては入室に時間がかかるのが難点でした(^^;;;
地面からお宅までが遠いい!
セキュリティが厳しいのでロック解除だけで3ケ所、4ケ所。
通勤の「足」である自転車を停めてから
入室まで10分は余計に時間をみる感じでした。



小説の方は同じ小学校に通う同級生息子を持つ
低層階のメガバンク勤めの共働きカップルと、
最上階に住む開業医と専業主婦カップル、
それぞれの妻、夫、妻、夫目線で語られます。


住む場所が一種の成功の証として捉えられ、
その「成功者」の中に入りながら、
閉塞感や焦燥感や息苦しさを感じている。


低層階夫婦と高層階妻までの3話は、
自分が選ばなかった「芝生」に思いをはせ、
本当にこの道で良かったかと煩悶しつつも「今日」を生きますが、
最後の高層階夫は煩悶よりも諦念の色合いが濃く、少し違った味わいに。
諦めながらも捨てきれない思いに、
大手塾模試で全国トップを争う息子の決意と相まってホロリとしました。


自分と重なる部分と重ならない部分と。
子育てしていたときのことを思い出しました。
面白かったです^^


まだお若い作者さん。
正業をお持ちのお勤め人だそう。
今の若い方たちは多才ですね。
次作は「お受験もの」を予定されているとか。


中学受験だとしたら話題になった「翼の翼」もまだ読んでいません。
こうして読みたい本リストは日々増殖していく、、、(--;;;




娘B、お友達と東京ディズニーランドへ。
もうハロウィンのグッズなどが並んでいたそうです。
夜のホーンテッドマンション。空も綺麗ですね。



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m