恐るべき中学生
中学生で文壇デビューした若き作家さんの2作目。
- 14歳、明日の時間割
- 小学館
- 本
衝撃のデビュー作も面白かったですが、この2作目もさすがでした。
同じ中学校を舞台にした連作短編で、書いた時の作者さんの実年齢も中学生!
どこにでもあるような他愛のない日常を描きながら、
混沌とした、自意識過剰で、エネルギーだけが有り余って、周囲との距離感もうまくとれない、そんな未熟であやうい日々を、軽やかに描き切ってホロリとまでさせる!!
すごい才能です。
さて、作者さんの年齢を知らずに本作を読んだらどうだったでしょう?
個人的には1章(本の中では1時間目)がやや読みにくかったですが、それもすぐに払拭。
舞台は中学校ですが、家庭環境、親子関係、地域社会などにも踏み込み、
作風から若い作者さんかな? とは思っても中学生とは!
知った上で読んでも、まさかと唸る視点とテーマです。
素晴らしい♡
2冊目を積読しているうちに、作者さんは高校生となり(^^;;;
3冊目も4冊目も5冊目も出版されていました(;゚Д゚)
乗り遅れました!
読まねば!!
矢部太郎さんの挿絵もご本にぴったりでした^^
ここまでお付き合いいただいた方、いつも来てくださる方も、ありがとうございましたm(_ _)m
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