中山有香里「泣きたい夜の甘味処」
介護問題やハードな社会派ミステリーの読書が続き、何やら重たい気持ちに(--;;;
これはマズイ(^^;;;
軌道修正? せねば! と目についたご本がこちら。
- 泣きたい夜の甘味処 (コミックエッセイ)
- KADOKAWA
- Digital Ebook Purchas
手にとったときは小説かと思ったのですが、漫画でした!
あ、漫画ではなく、「コミック」ですね(^^;;;
つい、「漫画」とか「マンガ」と書いてしまう世代、、、。
著者さん、現役の看護師さんのようです。
「コミックエッセイ」とありますが、厳密にはご本人のエッセイではありません。
どこかの、誰かの、いつもの日常。
職場で、家庭で、対人関係で、心身の不調で、
現代社会の中で生きている限り、誰もが否応なしに経験する「泣きたくなる」夜。
その気持ちに寄り添って、そっと出される日替わりで1種しか作らないという「甘味」。
人々の気持ちを癒す夜の甘味処のオーナーは、まさかの「熊」と「鮭」です!
そう、動物の「くまさん」とお魚の「サケ(もしくはシャケ)さん」Σ(´∀`;)
擬人化した動物がお店を切り盛りするのは見かけますが、魚類は斬新です。
でも、斬新なオーナーたちは優しく、お話も野辺に咲く小さなお花のようなものばかり。
プロローグとエピローグ以外の物語には別視点で描く「Another Story」があり、
私的には自分の余命を悟った男性がペットの愛猫を新しい飼い主に託すお話と、
その猫ちゃんが新しい家で元の飼い主に思いをはせるという対のお話が泣けました。
ひとつひとつのお話は短く、長くても10ページほど。
合間にはさまる「甘味」のレシピやイラストのように、
優しい甘さと温もり、スパイスのようなほんの少しの切なさが混じる。
「癒し」以外の何物でもないご本でした。
中山有香里さん、温かい気持ちになれるご本をありがとうございましたm(_ _)m
熊さんと鮭さんの「夜の甘味処」、私も行ってみたいです。
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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