門井慶喜「銀河鉄道の父」
最近映画化された門井先生の「銀河鉄道の父」。
宮沢賢治氏の父をモデルにした長編小説で直木賞受賞作でもあります。
文庫本になったときに「読みたい!」と思って買ったものの、長らく積読、、、。
積読の理由は、
・門井先生の作品を読んだことがなく、自分に合っているかどうか不明。
・宮沢作品は大好きであるが、日によって読んでもさっぱり頭に入ってこないときがあり、
この作品も読む日を選んだ方が良いかも?? とズルズル、、、。
が!
この度、映画化。
何人かのブロガーさんが映画の感想などを書かれており、
これは、「いい加減、読みなさい」という天からの啓示だと(^^;;;
読みました。
感想。
むっちゃ、面白かった\(◎o◎)/!! です。
- 銀河鉄道の父 (講談社文庫)
- 講談社
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まず文章が読みやすく、苦もなく物語の中に入れました。
商売人として成功している父親の視点ですが、
この父が本当にあたたかくて可愛らしいのです。
「厳格な、しかしみょうに隙だらけ」な父で、
迷いながらも、結局は長男の賢治にめっぽう甘くなる自分を自覚しています。
賢治のダメっぷりも筋金入りで、
物語の世界では熱狂的なファンを獲得する空想力も、
現実世界での「事業」となると、「なんと甘ちゃんな」と父を失望させる威力十分です。
金の無心を繰り返す息子に落胆しながらも、
賢治が自分の進むべき道を見つけ、親を頼らない清貧の生活に入ると、
今度は「なぜ自分を頼らないのか」と心配したり、憤ったりします。
「永訣の朝」のモデルになった賢治の妹トシの人物像も印象的で、
兄妹の早世を知っている現代人としては涙をこらえて読み進めるのみでした。
賢治もトシも、この愛情深い両親に育てられたからこその一生。
子を先に見送らなければならなかった親の心情は切ないものでしたが、
それを「悲しい」だけで終わらせない深い感動が残りました。
読む手の止まらなかった長編。
しばらく余韻に浸らせていただき、映画の方はもう少し経ってから。
機会を見つけて視聴させていただきたいと思います。
門井先生! 各関係者の方々!
充実した読書時間をありがとうございましたm(_ _)m
友人から小浜市のお土産をいただきました^^
猫ちゃん、小浜市のご当地キャラでモデルさんがいるそうです。
薄いクッキー生地にクリームがサンドしてあって美味しかったです♡
もう一つは、写真が光ってしまいましたが、紅映梅のフィナンシャル。
これは梅好きの娘Bが食べるかな??
友、ご馳走様\(^o^)/ ありがとう\(^o^)/
ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m
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