Time is life

毎日笑って過ごします^^

凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」

先日読んだ本、川上未映子さんの「黄色い家」。
夜、眠れなくなってしまった本 - Time is life
こちらを読んだ時に思い出した本が。


本屋大賞を2度とった凪良ゆうさん著。


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滅びの前のシャングリラ (単行本) [ 凪良 ゆう ]
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地球が1週間後に滅びると予測された世界を
17歳の男子高校生、40歳のチンピラ(?)、
40歳母子家庭の母親、29歳のカリスマ歌手、
4人の視点から描いた物語です。


たまたま私が手に入れた本は初版本で
初回限定の特別付録として、
この物語の起点を作る
17歳女子高校生視点の話がついていました。
今、文芸書もこういう売り方をするのですねー。


なぜこの本を思い出したかというと、
登場人物の中に、家庭に恵まれず、
自称「頭が悪すぎて」、
何かあると即暴力に訴えるという男性が出てくるのです。


繋がる縁も粗暴な行いのせいで切れていく。
そんな中、彼を見捨てず接してくれるのが
裏社会でトップ層を狙う男。
何かと気にかけて助けてくれる彼のため、
汚れ仕事も引き受けます。


利用される人間と利用する人間。
犯罪も巧妙になり、賢くないと立ち回れません。
自称「頭悪すぎ」氏も自分が利用されている、
と薄々気づいてはいます。
でも、自分の素行を変えることができない。
そして、唯一と思われる縁を切る決断もできない。


残り1週間という命の期限が見えたとき、
人はどう行動するのか。
綺麗ごとだけで終わらない話ですが、
読後感は澄んでいて美しいと感じました。
凪良先生の作品はどれも綺麗です。



お散歩道に咲いていました。
グーグル先生によると、メランポジウム。
「黄色い家」の主人公ではありませんが、
「黄色」は金運だけでなく元気もチャージしてくれます。
どこもかしこも平和だと良いのですが、、、。



ここまでお付き合いくださった方、いつも来てくださる方もありがとうございましたm(_ _)m