先日アップした記事。
乳がん治療にかかった金額を計算してみました - 乳がん手術後の生活あれこれ
何人かの方にコメントいただきました。ありがとうございましたm(_ _)m

コメントのひとつに「お金がかかるんですねぇ」とありました（＾＾；；；
はい、かかりました（＾ー＾；；；
おそらく一般的な生活をしている方だったら「高いなぁー」と思われた方が多いと思います。
一般庶民の私も「高額だったなぁー」と振り返る一方で、いくつか別のことも思いました。

例えば、3泊4日の入院＋手術代。84,200円でした。
私1人の手術のために外科の先生が3人つきました。もちろん、麻酔科の先生や看護師さん方も。
皆さん、大変落ち着いたご様子でオペの全てが完全にコントロールされていると感じました。
それだけ高度な医療を、安全で清潔な空間で受けられる国が世界にどのくらいあるでしょう。
更に、その手術代に加えて、術前後の様々なフォロー、はては3泊4日の食事やシャワー代まで含めて自己負担84,200円で受けられる国が果たしてどのくらいあるでしょう。
高度な医療を当たり前に受けられる環境はかなり恵まれていると感じました。

また、私は治療方法があったため、お金を出して治療をしていただきました。
介護のお仕事で出会った方の中には、「治療法がない」という方もたくさんいらっしゃいました。
「打つ手なし」と診断された奥様のために、日本でも服用例がほとんどないという高額なお薬を買われていた方も。
そういう方たちからすると、お金さえ出せば治療してもらえるというのは幸運以外の何物でもないと思います。

逆に、お金がネックになる方もいらっしゃいました。
手術しろと言われたけれど入院費も手術代も工面できないとか、抗がん剤を受け始めたけれど途中で資金が尽きて受けるのを止めたとか。
医療費は頭の痛い大きな出費です。
生活保護を受けていない限り、自己負担額は発生します。
そういう方たちからすると、自分で働いていたとはいえ迷わずに治療を選択してお金を出す私は大変恵まれた環境にあります。

今回私は、様々な幸運のもとに早期発見していただき治療していただけましたが、
これがずっと続く日本でいられるのか。
また、自分や家族に次に何かあった時に同じように出費し続けられるのか、というのはまた別の問題です。

私もですが、病気になった方たちは皆、誰もなりたくてなったわけでもありません。
介護のお仕事でお世話した方たちも、皆さん、個性豊かでしたが普通の方たちでした。
中には毎日たばこを2箱吸っていたとか、お酒の飲み過ぎで肝臓が機能していないとか、武勇伝？をお持ちの方もいらっしゃいましたが、ほとんどの方たちはそれほど大きな不摂生をしていたわけではありません。
体に影響が出るほど頑張りすぎたり、我慢し過ぎたり、無理しすぎたりしてしまっただけ。
先日、弁護士の方の本を読み、あまりのハードワークに読むだけでくたびれました（－－；；；
頑張らなければならないときもありますが、頑張り続けることなくお休みすることも大事です。

長くなりました。
他にも、保険のこととかセカンドオピニオンのこととか書こうと思ったのですが、それはまた別の機会に（＾＾；；；

先日、日吉の慶応義塾大学へ。キャンパス内のイチョウがだいぶ黄葉していました。

長々とお付き合いありがとうございましたm(_ _)m