お孫ちゃんはマウントか
久しぶりに会ったママ友が「〇〇さんから孫の写真ばかり送られてきてさー、あれがマウント取ったってやつ? ねぇ、マウント取るって使い方これで合ってる?」って。
笑っちゃいました。
言葉の使い方は合ってる気がします。
でも、お孫ちゃんの写真はマウントというよりも、可愛くて可愛くて仕方なくて誰かに見せたいだけという気もしますが( *´艸`)
孫、と聞くと何年経っても忘れられない訪問介護中の出来事を思い出します。
お客様は日当たりのよいマンションの上階にお一人で住むマダム。
その日はご一緒にお買い物の予定でしたが、孫が来るから少し待ってと。
ほどなくしてお孫さんがいらっしゃいました。
大学生ぐらいかな? すらりとしたイケメン男子。
「こんにちは。お邪魔してます」と頭を下げた私を無視し、一言。
「ばばあ、金」
、、、私の方が凍り付きました、、、。
暴力は? さすがにそれは無さそう。だったら近くにいてはいけないと思い、隣接している台所へ入りました。
ものの3分ほどで帰られました。
お客様、椅子に座り込んでしょんぼりされていました。
「ごめんなさいね。こんなところをお見せしてお恥ずかしい。昔はね、とっても素直で可愛い子だったのよ」と。
昔、とっても素直で可愛かった子がどうして?
その時、思い出したのが、この本です。米澤穂信さんの「ボトルネック」。
- ボトルネック(新潮文庫)
- 新潮社
- Digital Ebook Purchas
その頃から人気の作家さんでしたが、とうとう直木賞とられましたね♡
おめでとうございます!
私が持っているのは10年以上前の帯付きでした。
、、、もうそんなに経っているのね、、、(--;;;
物語は、自分を「何者でもない」と思うことで生きづらさをやり過ごしている主人公が断崖から転落。死んだと思った先が自分のいない別の「現在」だったというパラレルワールドものです。
自分が生まれ育った家があり両親はいるけれど、そこには生まれなかったはずの一つ年上の姉がいて自分は生まれていない。
自分とは違う姉の思考と行動によって、主人公を取り巻いていた「現在」とは大きく異なる風景がそこには広がっていました。
ほんの少しの気づきと行為で周囲の人間までもが変わっていってしまう未来。
仮に私にも孫という存在ができたら?
その子の未来が明るく希望に満ちたものになるよう心を砕いて関わりたいです。
できなかったら?
1人、もしくはパートナーと生きる娘の人生が温かく平和なものであるよう願って見守りたいと思います。
ここまでお読みくださった方、いつもniceしてくださる方、ありがとうございますm(_ _)m
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